先日、ボランティアの保護猫の譲渡会に行ってきた。そしてずっと猫を飼いたいと思っていてやっと決心がつき一匹の猫を引き取ってきた。譲渡会ではその場で猫を抱っこできたり、気に入った猫がいれば引き取ることもできる。譲渡費用として3万円を支払う仕組みだが、すでに3種混合ワクチンや去勢手術も施されていて、飼い方や困った時などはいつでも相談できる非営利団体となっている。なぜ自分は猫が飼いたいか?という話については以前の記事に書いてあるので良かったら読んでみてください。
さて、実際に引き取ってみるとなかなかこれが大変。すぐには慣れないので部屋の中を駆けずり回り、すみっこの手の届かないところに隠れてしまう。その中でも猫が安全が確保できると思い4時間も籠城したのが「洗濯機パンの隙間」普通の家庭では手も入らない場所なので、掃除もされず、埃や髪の毛が溜まって汚い場所。そんな場所に逃げ込まれて一向に出てこない。
もう放っておこうと気にせず知らんぷりをして、今日はもう寝ようと灯りを消すとニャーニャーと鳴きだして、それでも知らんぷりしていたら、埃まみれの身体のまま、ベッドの上で転げまわる・・・・。
おいっ・・・・・どんだけ気紛れで自由なんだよ・・・・。
猫が部屋に来てからというもの、いろいろ自分にとって不自由が出てきた。ひとり暮らしの自分は猫の面倒をすべてみる必要があるので、エサやり、トイレ掃除、遊び、健康管理などなど、部屋の中を少し歩こうにも、足元にまとわり付き、夜中に寝ていても遊びに付き合わされ、寝返りも制限され、食べるときはちょっかいを出されないように立って済ましたりしている。もともとキレイ好きで匂いに敏感な体質なので、エサの臭いや猫の体臭・糞尿の臭いも克服しなければならない。初日の夜が終わり、翌日は寝不足気味で会社に行った。その日の晩、部屋に帰ると、液晶テレビが台から落ちていた。その翌日は猫がリバースしたものが部屋中のいたるところにあって、雑巾がけに追われた。
おいっ・・・・・癒しはどこにいったんだよ・・・・
まだ猫が部屋にきてから3日程。毎日が発見ばかりだし、子育てと一緒で色んなことに神経質にならなくても良いかなと思い始めている。猫がべたついてきても、邪魔な時はどければいいし、エサをあまり食べなくても、人間だってそういう時はあるし、ひとり部屋でのお留守番はさみしいかな?と思っても、基本いつも寝てるし。あまり気にしないことが一番なのかも知れない。臭いについては技術の力を借りようと、消臭機を買おうと思っていて、ゆっくり食事が出来るようにケージも手に入れようと思っている。
思えば今まで自分は気紛れで自由だった。休日も好きな時間に起きて、好きな時間に出掛けて、部屋に帰ってこなくてもいい。好きなものを好きなタイミングで飲み食いしていた。そう「自分はつい最近まで猫だった」そして部屋に猫がきたおかげで「人間」に戻ったのかもしれない。
Photo
場所 : 愛知県名古屋市
被写体 : しらす♀ (生後6か月)